マザーズとパンと塩

mothersbakery2010-03-19

今日はとてもよい天気で気持ちがよいです!
過日にマザーズを取材して頂いた、旅写真家の三井さん。
リキシャで日本縦断を徳島からスタートして2週間・・・
現在、九州は宮崎県を通過中→!たびそら


さて、今日は「塩」について。
実は・・・塩の歴史とマザーズにはとても深い関係があります。
鳴門本店がある、「鳴門市撫養町大桑島蛭子山」
かつてこの場所は江戸時代後期に「撫養塩田」の最初の地としてスタート。
入浜式から流下式と移行。
しかし、さらなる生産効率化等を理由にその塩田も廃止に追い込まれて行きました・・・
その後、国産塩はイオン交換式の工場で作られることになりました。
イオン交換塩はほぼ純粋な塩化ナトリウム。
昔の塩は、ナトリウムだけでなく、カルシウムやマグネシウムカリウムといった、
海の成分を含んだ自然な味わいでした。

今でこそ、多くの塩が自由に選べる時代になりましたが、1997年以前の専売時代には、
数少ない種類の塩しか購入できませんでした。
いわゆる、「食塩」と「精製塩」
いずれも、「塩化ナトリウム99%以上」の塩なのです。
かつて、日本専売公社が決めた塩以外を作ってはいけない、許可のない者は塩売ってもいけない、という法律があったので、
自分で海の水をくんできて、鍋で煮つめて塩にすることさえも禁止でした。


しかし・・
昔ながらの塩の味を忘れられない人たちは、塩田時代の塩を復活しようという運動を始めたのです
それが、現在マザーズで使っている伝統製法復活のパイオニアである、
伊豆大島産の自然海塩「海の精」なのです。
本店のキッチン、テーブルソルト、マザーズのパン全てにこの「海の精」でカヴァーしています。

精製塩に比べ、ミネラル分が多く含まれているため、旨味と甘みを感じ、その後辛味を感じる奥深い塩です。
マザーズのパンが美味しい理由の一つがこの塩です。

なぜ、海の精なのかは・・・その歴史をみるとよく解るとおもいます。
海の精の詳しいことはこちらでどうぞ↓
海水100% 天日と平釜 日本の伝統海塩 「海の精(うみのせい)」

左/入浜式 右/流下式
【鳴門本店がある場所もかつては塩田でした(先代社長の所蔵写真より)↑】

不可欠な塩 - mothers bakery

○田宮店では、海の精ハーブソルトを使用した、「ミニクレセントロール
 シンプルなフランスパン生地の食パン「パン・ド・ミ」
 有機ライ麦とアーモンド、有機黒ごまが香ばしいハード系パン「パン・パルフュメ」
 販売開始しました!!